私のリハビリ転職歴-初年度年収340万円から450万円(~500万円)になった経緯-

転職を考えている理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のあなたへ

あなたの背中を押して、転職を成功してもらうのが私の願いです。

今回は、私の4回の転職経験を記事にしました。

転職で培った経験を武器に初年度より年収110万円アップ

こんにちは、私はリハビリ職歴が2024年で13年目になるイチローです。

現在は、急性期病院で中間管理職として働き、20数名のチームを任されています。部署の人事には少し関わっています。

私は、結婚する前に1回、結婚後に3回の転職を経験しました。

リハビリ職歴としては、回復期病院3年、クリニック1年半、デイサービス1年半、訪問看護1年、急性期病院現在5年です。1年勤務が3つもあるなんて履歴書としてはかなりやばいですよね。

それでも数回の転職を乗り越えて様々な経験を積むことができました。

たまたまかもしれませんが、新人の頃と比べて110万円の年収アップも出来たので、自分の中では悪い結果ではないといまのところは感じています。

それぞれの職場でしか経験できないことも多く、いまの自分があるために本当に必要なモノだったと言えます。

かつて転職は、あまりイメージの良いものではありませんでした。

しかし、違う職場でないと経験できないことも沢山ありますし、ときに年収を上げる手段にもなります。

機械工からはじまった社会人

高校卒業後は、工場に就職し機械修理工として2年間働きました。

当時の会社は、昇給が1500円でした。年収は200万円ぐらいで無知な私は、自分が超低収入者だと気が付いていませんでした。

会社の経営方針も理解できないことばかりで、危機感を覚えた私はすぐに動き始め、見事なまでに転職に失敗。

「このままでは、将来どうにもならない。家庭をしっかり守れる大人になれない。」

親に頭を下げ、手に職をつけるためにリハビリの専門学校に入学し一から勉強することにしました。

自分に何ができて、会社にどのような形で貢献できるのか、将来のビジョンはどんなことを描いているのか、そんなことも説明できない人間を企業は採用しません。企業の担当者は、その人を採用したあとのことを思い描くのが仕事ですから、これが答えられれば人事担当者の仕事を手伝うことができる。相手のニーズの1つが埋まることで採用される確率が上がるのです。

ちなみにこの会社は辞めた2年後ぐらいに倒産、負債は180億うち100億は詐欺をしていて、世間は結構ざわつきました。

初めてのリハビリ入職 脳神経外科専門病院―年収340万円

3年間必死に勉強しなんとか国家試験に合格した私は、実習で苦手に感じていた中枢疾患をみることにし、脳神経外科専門の病院に入職、患者さんのためにと一生懸命働きました。給料は手取り18万円で年収では340万円程度でした。昇給は1000円。ただ一人前になるために一生懸命でした。この病院は、3年間勤めて辞めました。

ー退職理由ー

  1. 結婚を意識し家計をシミュレーションしたら、火の車だった(彼女はパートになることがほぼ確定)
  2. とにかく、年収を400万ぐらいにしたかった
  3. 10年後、オールラウンダーになりたかった(整形外科か循環器をみたかった)
  4. 将来、痛み改善で開業する夢が頭の片隅にあった

1回目のリハビリ転職 整形外科クリニック―年収390万円(+50万円)

半年かけて考えた私は、年収アップに加えてスキルアップも求めて整形外科のクリニックに転職しました。

このクリニックは、ブラックだとのほぼ確定の噂がありましたが、言うても院長も人間だし大丈夫だろうと甘い考えがありました。

とにかく年収を上げたかったし、このクリニックは患者さんから指名制だったので、少し厳しい環境に身を置きたくて、このクリニックを選びました。

390~600万円の求人(600は詐欺でした)に夢をみていたのですね。痛み治療は楽しくて、夢中で勉強しました。だた、院長と事務長(奥様)にはいじめられました。

ー退職理由ー

  1. やっぱりブラックだった(退職後ですが同僚は月給10万下げられたそうです)
  2. 介護分野に興味が出た(小さな事業所で自分の力で稼ぎたかった)
  3. 次で実力が評価されれば、給料は上がると思っていた

2回目のリハビリ転職 デイサービス―年収360万円(-30万円)→395万円

整形勤務中に、とあるデイサービスの社長と話をする機会がありました。

非常に熱心な社長でデイサービスにかける思いを聞きました。そして「いきなり400万円は約束できないけど、業績に応じてまずはいまの年収(390)に戻します。なんなら500万円までは稼いでください。」

その言葉を信じてあっさり転職、いま思うと口約束を簡単に信用して怖いもの知らずだと思います。

みなさんは必ず雇用契約を結んで、書類に金額を明記してもらいましょう。

デイサービスでは、本当にいろんな仕事を任せてもらいました。80人のリハビリ計画書を管理し、時間を見つけては在宅訪問調査も何十人と実施しました。会議も出て、あいさつ回りもして、現場もこなして…若かったですね。

業績も上がり、手を抜かない私の姿を見て社長は半年後に385万円に昇給し、さらに3か月後に395万円まで昇給してくれました。

次年度には、管理者の予定でしたから、410~420万円は堅かったと思います。

ただ、ここのデイサービスも1年半で辞めました。

ー退職理由ー

  1. 訪問看護の立ち上げの話が耳に入り経験したかった
  2. 上司の本性が現れ、職場環境がめちゃくちゃになることが目に見えた

3回目のリハビリ転職 訪問看護ステーション―年収385万円(-11万円)

専門学校に入学する際、たまたまPTジャーナルで訪問リハビリの記事を読みました。その時から、訪問看護でリハビリを提供してみたいと頭の片隅にずっとありました。

事業所の理事長とも数回話し合いの場を設けていただき雇用が合意しました。最初は年360万円の提示を受けましたが、385万円で契約しました。このころから給料交渉ができる手ごたえを少し感じ始めました。

契約の後にデイサービスでも昇給し年収は400万円近くなっていたので、ちょっと悔しい気持ちがありました。しかし、またとない機会であり、生活環境ともマッチしていたので、実質はプラス面が多く比較的満足していました。

事業所立ち上げはやる気満々!猪突猛進で日々ハツラツと仕事をしていましたが、ここでもトラブル続きでした。関係事業所の介護職の人間関係、ほか管理職も人間関係に疲れ切っており、新規事業を進めながら3事業所のトラブルの収拾に努めていました。

様々な問題を解決し、息の長い事業とするために理事長には人員配置等の整備を訴え続けました。訪問看護の業績を残すことを条件とし、私は条件をクリアしていきましたが、何度も約束を破られ、立ち上げてから1年で退職しました。

焦った理事長は500万円弱の契約を持ち出してきましたが響きませんでした。その後も2年間ほど信頼できる職員には戻ってきてほしいと声をかけられましたが、戻らなくて正解でした。

クリニックや介護施設で本当にいろいろな経験をしました。ここで医療機関に戻ったらどんな活躍ができるか知りたくなり、地元の急性期病院に入職しました。

ー退職理由ー

  1. 事業所に大義を感じなかったから
  2. 事業所に家族の運命を預けられると思えなかったから

4回目のリハビリ転職 急性期病院-年収420万円(+35万円)

介護分野で様々な経験ができた私は、いまの自分が医療現場でどんな活躍ができるのか興味が湧き、病院への就職を希望しました。

いまの病院に連絡し面接の希望を伝えると、「とりあえず面接しましょう。」と言われ面接を受けました。

あとから分かったのですが、求人募集はすでに終わっており作用する気はなかったようです。

当時の顧問曰く「電話で少し熱意を感じたので面接してみたら、面白い経歴だったので採用した。職務経歴書も何をやってきたのか分かりやすかった。」と言われたのを思い出します。

面接の連絡のことや職務経歴書の書く方のことも記事にしようと思います。

また、年齢的に最後の転職になる可能性も考えられたので、できる限りの給料交渉もしました。

給料交渉についても今後触れてみます。

病院ではブランクを埋めるために日々勉強。いわば散々だった私を拾ってくれた恩も感じていたので、職場のためにいろいろな仕事を引き受けました。定時にはしっかり帰りながら。

1、2年して中間管理職に推薦され断り続けましたが、3年目にはしかたなく引き受け、現在は年収450万円になりました。

大変なことも多いですが介護でのいろいろな事件を思い出すと、あまり苦痛でもないし、少しずつ心も成長しなんとか乗り越えています。

そんなこんなで、本当にたくさんの経験をしましたが、年収340万からはじまった私のリハビリ人生はいまのところ110万円アップすることができています。

1つめの病院に勤め続けていれば、いまごろ年収360万円程度でしょうか。

いまの年収も、けして高くはありませんが、休日数や仕事の危険度・難易度から考えるに十分と言ってもよい水準まで来た気がします。

また、副業も合わせると490~510万円になります。私の人生設計の最低水準までは来ました。

あなたにとって良い転職とは

いかがでしょうか、私の転職歴を簡単に紹介しました。

年収の変化を中心に紹介しましたが、転職・働き方で大切なのは、年収だけではありません。

自分が成長できる環境なのか、安心して働ける場所なのか、休みが取れて長く働くことができるのか、家族にっても満足できる環境なのか、配偶者の働き方や家族構成によってもどこにどれだけ満足が得られるかは人それぞれです。

自分の気持ちをよく確認しながら、どこでどう働きたいのか考えてみてください。転職する気がなくでも、これは非常に大切なことです。

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